相続登記を自分でする方法

配偶者控除と社会保険

今回の相続は妻の相続で、相続した不動産の売却益は妻のものです。ということは妻の年収が増えることになります。
収入が増えるのはうれしいのですが、配偶者控除や社会保険はどうなるのでしょう?

配偶者控除

妻はパート従業員で私の配偶者特別控除の範囲内で仕事をしていました。不動産譲渡益は所得です。そのため、パートの給与所得と不動産譲渡所得の合算がその年の妻の所得となります。すでに給与所得は配偶者特別控除の枠いっぱいだったので、不動産譲渡所得が加わることで配偶者特別控除の枠から外れてしまいました。これは痛いですが致し方がありません。配偶者特別控除がなくなった分、私のその年の納税額が増えてしまいました。
売却益の額によっては仕事の量を減らすことで調整できるかもしれません。

社会保険

もう一つ気になるのが社会保険です。妻の収入が多くなると私の社会保険から外れて妻の側で社会保険を負担しないといけなくなるといういわゆる130万円の壁です。
結論から言うと、社会保険では譲渡所得は条件の計算には入りません。すなわち社会保険は私の扶養のままで変わりません。

妻が「どうせ配偶者控除がなくなるならもっと働こうかな」と、パート先の総務の人に話したら「それをすると社会保険を払わないといけなくなりますよ」と言われたそうです。さすがにプロはパッとそういう答えが返ってきますが、素人にはそこまで頭が回りませんね。